カントリーロードは続くよどこまでも。故郷に帰りたい男たち
【ネタバレ注意】
キングスマン:ゴールデン・サークル
2回目観に行ってきましたので、ちゃんと書きたいと思います!
世界的ヒットを記録したイギリス製スパイアクション「キングスマン」の続編。イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅した。残されたのは、一流エージェントに成長したエグジーと教官兼メカ担当のマーリンのみ。2人は同盟関係にあるアメリカのスパイ機関ステイツマンに協力を求めるが、彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の、コテコテにアメリカンなチームで……。主演のエガートンやマーリン役のマーク・ストロングら前作のキャストに加え、ステイツマンのメンバーにチャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、ハル・ベリー、謎の組織ゴールデン・サークルのボスにジュリアン・ムーアら豪華キャストが新たに参加。さらに、前作で死んだと思われていたコリン・ファース扮するエグジーの師ハリーも再登場する。前作に続き、「キック・アス」のマシュー・ボーンがメガホンをとる。(映画.comより引用)
*キングスマン エージェント
ゲイリー・“エグジー”・アンウィン(タロン・エガートン)
マーリン (マーク・ストロング)
ハリー・ハート(コリン・ファース)
ロキシー(ソフィ・クックソン)
前作で見事試験に合格し、エージェント・ランスロットとなった。キングスマンの紅一点。エグジー曰く「友人としてもエージェントとしても最高」。キングスマンがゴールデンサークルによって襲撃され…。
シャンパン(ジェフ・ブリッジス)
ウイスキー(ペドロ・パスカル)
ステイツマンの凄腕エージェント。投げ縄の使い手。強くてかっこいい。ほんとうにかっこいい。好き。エグジーに「すきっぴんろーぷ」って言われる。投げ縄だよ。
テキーラ(チャニング・テイタム)
ステイツマンの問題児。しかしめっちゃ強いのでみんな一目置いている。前作のエグジーみたいなポジションかな。今後に期待。お酒が好き。こっそり麻薬なんかやっちゃってたので大変なことに…。ガムの威力がすごい。
ジンジャーエール(ハル・ベリー)
ステイツマンの紅一点。マーリンと同じくメカ担当。サポート能力高し。でもほんとは現場仕事がしたいと思っている。
*麻薬組織ゴールデンサークル
ポピー(ジュリアン・ムーア)
ゴールデンサークルのボス。キュートな感じだけど組織のメンバーをミンチにしちゃうなど超サイコパス。前作のヴァレンタインの騒動のどさくさに紛れてエルトン・ジョンを誘拐しちゃった。ゴルサーの姫。
チャーリー(エドワード・ホルクロフト)
お前まだおったんかい!しつこい奴は嫌われるで…。前作でキングスマン試験に落ちた元候補生。エグジーのことめっちゃ恨んでる。本作ではゴールデンサークルに加担しポピーの右腕的存在に。
*その他
エルトン・ジョン(本人)
ポピーによって誘拐された世界的ミュージシャン。お友達。ちょい出演かと思いきやガッツリ出てた。インパクトありすぎ。劇中、自身の歌を惜しげもなく披露。もう何も言うまい…。よくここまでしてくれたと思う。
ティルデ王女(ハンナ・アルストロム)
スウェーデンの王女さま。前作でエグジーに助けられて、ご褒美をあげた。本作で付き合ってるのにはびっくりした。エグジーにめちゃめちゃ愛されてる。本作で麻薬の魔の手に…。
マジな話スウェーデン王室って庶民的なんですか?階級とかそういう…。
○本編の感想【ネタバレあり】○
前作からさらにパワーアップしたド派手アクション!爽快感!バイオレンス!ミンチ!キャラクターを殺しすぎるマシュー・ヴォーン!
予習必須ですね。前作を観てから行ってもらいたい!これぞ続編、という感じです。いろいろなところに前作の要素が散りばめられていました。
チャーリーの腕にハッキングされて序盤でいきなりキングスマンが壊滅するというトンデモっぷり。エグジーとマーリンの二人だけになってしまう…。
だがしかしロキシーは死んでない。絶対にだ!!!!
これは死んでないから。キングスマン3で出てくる。
JBは確実に死んでしまった…。めちゃくちゃ悲しい。大好きだったのに。ゴルサーおまえら…飼い主がジョン・ウィックじゃなくて良かったな…。
キングスマンが壊滅してしまい「情に流されるな、泣くのは全て終わってからだ」とか言ってたマーリン酒に酔って泣いてたの死ぬほど萌えた。マーリン泣き上戸なの…?ヤバイんですけど(笑)
エグジーも泣きそうな顔多くてほんとに今回チワワみたいだったよ。助けを求めに行った先にハリーがいたよ。しかも記憶がなくなってたよ。なかなか記憶が戻らないハリー。エグジーからしたらめっちゃつらいやん。
「俺を標本にしたら?」って
…どこの二次創作だよ!?!?
ハリーの記憶を思い出させようと必死になって…瞳を潤ませて「I need you.」はエグジーの執着心が垣間見えました。
子犬を使って記憶を取り戻したハリーにハグするエグジーの踵が浮いてたの最高だった…身長差…。てかハリーの家に蝶の標本があったのはそういうことだったのね。
コリン・ファースの演技がどえらいことなってたな。鳥肌たったわ。記憶がなくなったハリーの怯えたりふわふわニコニコした感じ、記憶が戻ったときに目つき変わったのマジでゾクゾクした。記憶戻ったけどまだ本調子じゃない感じと、調子を取り戻した感じも違ってて、細かい演じ分けがほんとにすごいなと思う。雪山で本調子じゃなかったとき「ハリー・ハートはスーパースパイ」って自分に言い聞かせてるの可愛すぎてしんどい(笑)
ステイツマンメンバーですが、思ってたよりみんなの活躍が少なかったな~と。次回に期待していいの?(笑)
予告とかポスターでテキーラがいっぱい出てきたから活躍するんかなと思ったら、踊って冬眠しただけだった。ただのチャニング・テイタムじゃねぇか(笑)登場シーンはすごくかっこよかったけどね!
ジンジャーも、もう少し活躍がほしかったかも。現場に出たいってんならそれなりに強いんだろう。それを見たかった。まぁサポートしてちゃそういうシーン入れるの難しいと思うけど。
シャンパンはほぼ出てこなかったよね。まぁ前作のアーサーもあんまりでてこなかったし。まぁいいや。
ウイスキーに関してはね、沼にドボンです私。
ペドロ・パスカルかっこよすぎない?みんな大丈夫??
投げ縄さばきがめっちゃかっこいいです。ひとりで敵倒しちゃうし。「応援なんていらなかったよ(おこ)」めっちゃ好きです。最終的に敵なんですけどねウイスキーさん…。昔恋人を薬物中毒者に殺されて、そこから薬物中毒者を一掃したい、という個人的信念のもと活動していました。ステイツマンでありながら、エグジーたちに立ちはだかるのです。
麻薬組織ゴールデンサークルは、麻薬を合法にして!堂々と売りたい!ということで、テロ的なことをするんですね。自分が販売してる薬物に毒を入れて、麻薬を合法にしたら解毒剤でみんな助けてやる、さもなければ死!という。ポピーはめっちゃお金持ちだけど人里離れた山奥でひっそり生活してて、不満があるわけです。「私だって表舞台に立ちたい、なんでこんな山奥に…ホームシックだよ~」って感じなのです。
拐われたエルトン・ジョン大活躍。
めちゃくちゃ笑ってしまった(笑)でもエルトンがいなきゃみんな死んでた。ありがとうエルトン・ジョン。やはり持つべきものはフレンド。しかしFワード言い過ぎ(笑)
問題は、マーリンの地雷シーンですよ。えぇ。ほんっとに、頭が追い付かなかったね。は?ましゅぼん何やってんの??ウソだろ?え??
カントリーローーーーーーーーーー!!!!!!!テイクミーホーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
マーーーーーーーリーーーーーン!!!!!!!!!うわあああああああ(泣)
エグジーが踏んじゃった地雷を身代わりになって踏んで…俺たちの旅はずっと前から続いてたって。エグジーのお父さんに助けられたことマーリンもずっと気にしてたんだなってほんと泣いた…。
感情に流されちゃいけないって泣くのグッと堪えたエグジーに私が泣きそうになりました。チャーリーの首へし折ったときのエグジーめっちゃ少年漫画やったな。これは○○の分だぁ!みたいな。ロキシー、JB、そしてマーリン…。ほんとにもう帰ってこないのかマーリンは…。
ハリーとエグジーが肩を並べて戦ってるのには感動しましたけどね!
前作は「師と弟子」であったハリーとエグジー。本作の関係性は「父と子」であるように思います。ラストの結婚式シーンとかもろにそうだもんね。エグジーが必死にハリーを元に戻そうとしたのも、エグジーの知ってるハリーを、父親のような存在を失いたくなかったからなのではないかと思いました。ずっと寂しそうな泣きそうな顔してたし…。エグジーは「キングスマンは恋愛禁止なのは知ってるけど恋人がいる、恋人を助けたい」と言うんですね。そのとき、ハリーは、教会で撃たれたとき思い浮かんだのは孤独だった、と言いました。恋人もいなく、恋もしてこなかったハリー。大切な人がいる、というのは生きる力になる。帰る場所があるということ。ハリーは今まで帰る場所がなかった…これからはエグジーがそんな場所になるといいなぁ、なんて思ったりもします(勝手に)。
一方でエグジーの帰る場所は、やはりティルデ王女でしょう。エグジーめちゃくちゃ愛してるし。ハニトラするときに許可得ようと電話しちゃうぐらいだもん(可愛い)。素直な子なんだな。ちょっと素直すぎるぞ(可愛い)。
マーリンの帰る場所はキングスマンかなと。ジンジャーとの会話で、現場に出たい気持ちを自覚したかな~って思いました。そのあと、友であるハリー、自慢の生徒エグジーと一緒に現場出るんですからね。スーツを着て、武器持って。だから、つらくてもあの結果は、マーリンとしては本望だったのかなと思います。(つらいけど。めっちゃつらいけど)
ポピーさんもホームシックなってましたし、拐われたエルトン・ジョンも家に帰りたがっていました。序盤でキングスマンは壊滅してしまってエグジーとマーリンは帰る場所(物理的な)を失います。もっと言うと、記憶を失ったハリーも家に帰りたいと言っていましたね。本作は、故郷、帰る場所がひとつのテーマであると思います。劇中では「Take Me Home, Country Roads(故郷に帰りたい)」が至るところで印象的に使われていました。
実はウイスキーも、帰る場所を失っている。帰りたいのに帰れない人だと思います。帰る場所っていうのはもちろん奥さんですね。殺されてますけど。だからずっと苦しんでて…単独で行動するまでの信念をもって。
そして父性を持つキャラクターとしてハリーと対称的になってますね。マーリンとジンジャー、エグジーとテキーラも。
ウイスキーがエグジーに向かって「俺にも息子がいた、生きてたらお前と同じぐらいだ」って感じで言ってたの、ウッ…😭ってなった私。
故郷に帰りたい男たち。
故郷を想う気持ち。
スパイにも帰る場所って必要だよ。
カントリーロードを流すのはズルいよほんと~~~。オープニングのバグパイプやべぇし。ノスタルジック…。
それはそうと、「恋を知らないハリー」って、やばくないですか萌えが。スパイだし童貞ではなさそうだけど…。これからティーンエイジャーみたいな恋してほしさあるな。
無駄に長い感想はこれぐらいにします。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
消化しきれてないし書きたいことぐちゃぐちゃなので、またいろいろ感想言うかもですけど…。
キングスマン:ゴールデン・サークルおもしろいのでぜひ、前作を観てからどうぞ!
JBがほんとにショックだったので…犬殺しに厳しいジョン・ウィックをご紹介