『Gifted/ギフテッド』―それでも一緒に生きていきたい。家族のかたち【ネタバレあり】

【ネタバレ注意】

Gifted/ギフテッド

観てきました～。

映画館で観ることができました。

 嬉しい☺

久々に、クリス・エヴァンスのキャプテンアメリカ以外の姿を見たい！という気持ち…所詮ミーハーなのです…

あと子役のマッケナちゃん可愛いので(笑)

○あらすじ○

「キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ」シリーズのクリス・エバンスが幼い姪に愛情を注ぐ独身男を演じ、「（500）日のサマー」「アメイジング・スパイダーマン」のマーク・ウェブ監督がメガホンをとったファミリードラマ。生まれて間もなく母親を亡くした7歳のメアリーは、独身の叔父フランクとフロリダの小さな町でささやかながら幸せな毎日を送っていた。しかし、メアリーに天才的な特別な才能が明らかになることで、静かな日々が揺らぎ始める。メアリーの特別扱いを頑なに拒むフランクのもとに、フランクの母イブリンが現れ、孫のメアリーに英才教育を施すため2人を引き離そうとする。そんな母に抵抗し、養育権をめぐる裁判にのぞんだフランクには、亡き姉から託されたある秘密があった。(映画.comより引用)

○登場人物○

フランク・アドラー(クリス・エヴァンス)

 メアリーの叔父さん。ボートの修理をして生計を立てている。姉ダイアンの自殺に責任を感じており、男手ひとつでメアリーを育てている。姉の望みでもあり、メアリーには普通の暮らしをしてほしいと思っている。

メアリー・アドラー(マッケナ・グレース)

 フランクの姉ダイアンの娘。すごい数学の才能の持ち主。小学校の周りの子たちのことをつまらないと思ったりするけど、心優しい女の子。フランクと喧嘩することも多々あるがほんとはフランクのことが大好き。

フレッド(猫)

 とても賢くて優しい片目のネコ。メアリーがゴミ箱で拾ってきたときはもうすでに片目だった。メアリーの大事な家族。フランクはフレッドを苦手に思っているが…

イブリン・アドラー(リンジー・ダンカン)

 メアリーのお祖母ちゃん。元数学者。フランクやメアリーとは疎遠になっていたが、メアリーに数学の才能があると知り、メアリーなら自分と娘が出来なかった偉業を達成できると考え英才教育を施そうとフランクと親権争いの裁判をする。

猫アレルギー。

ボニー・スティーヴンソン(ジェニー・スレイト)

メアリーの担任の先生。メアリーの才能に気付く人のうちのひとり。フランクと親密になっていくうちにアドラー家の過去を知っていく。 ぐっもーにんみすすてぃーぶんそん

ロバータ・テイラー(オクタヴィア・スペンサー)

 近所のおばさん。よくメアリーの面倒をみてくれる。メアリーとはとても仲良しで友達。メアリーの才能に気付いていて、将来を心配している。

○感想○

マッケナちゃんが可愛すぎる！！！恐ろしい子！！！！！

演技も素晴らしいです。メアリー、天才ゆえに周りの同い年の子たちよりも大人びている女の子ですが、やはり子どもは子ども。可愛らしいところがたくさんあります。そういう部分の細かい演技がものすごくよかった。マッケナちゃんも天才児じゃん…。あと、睫毛が異様に長いし多い。めちゃ羨ましいです。おめめも大きくてくりくりしてて可愛い。もう全部可愛いよマッケナちゃん。鉛筆の持ち方がめちゃくちゃ気になったんですけどあれはわざとやらせてるんですかね～。まだまだ子どもだよっていう表現で？それにしてもあの持ち方って字書きづらそうだな。

本作は正直ストーリーだけみればよくある感じですよね。でも丁寧な脚本と演出で、非常にほっこりいたしました私。

家族のあり方。子どもの育て方。教育とは。

幸せとは。などなど…

アイ・アム・サムと似たような感じかな～と思いました。いや、違うけどね。でも似てるよね。

大人びてるけど、まだ子どもなメアリーの感じがもうほんと絶妙。

学校いきたくないー！って部屋から出てこないメアリーを「特別な朝御飯だよ」って釣るフランクと釣られて出てくるメアリー可愛いしただのシリアルだし。呆れるメアリーの顔がほんとにすごいの。よく大人の女性が肩をすくめてやるような「何よこれ？呆れた(ハァ…)」ってやつなのです。ちょっとした仕草が大人びてたり、年相応だったり、そういうところがこの作品のいいところだなぁと思います。

 クラスの子どもたちのことをちょっと見下してたり、なんでゆっくり声伸ばして変な挨拶するのか、足し算とか引き算とか見て、こんな計算すぐできちゃう！つまんない…とか考えたり。ふぅ…呆れちゃう！みたいなところ多々ある子なんですけど、クラスメイトが作った動物のジオラマがいじめっ子に壊されたときはいじめっ子殴ったし、そのジオラマのことを素晴らしいと思うってみんなの前で拍手したり。ちゃんと、ダメなことに立ち向かって、素晴らしいものは認めることができる子なんですね。フランクの教育の賜物ですね。

フランクもフランクで、メアリーがいじめっ子殴って学校に呼び出されて駆けつけたときは、真っ先にメアリーの心配をしました。大丈夫か？って。なんでこんなことしたんだ！って怒るんじゃなくてね。校長先生と話をしてるときも、いじめっ子に立ち向かったメアリーを誇りに思ってる、と言ったりね。いい親なんですよ。映画後半でアドラー家のことが語られてフランクもすごく頭が良い人だってことが判明するんです。哲学を学んでいて、大学の先生をしてたフランク。メアリーには普通の暮らしをしてほしい。メアリーの特別な才能のことを、特技って言ったりするあたりも、好きです。特技をひけらかすな、とか、目上の人の言うことは訂正するな、小賢しくみえるから、とかそういうところにもフランクの人柄がみえる気がします。

はぁ…メアリー可愛すぎ……

このコンビ見れば見るほど愛しさ溢れるわ…

このシーンめちゃくちゃ好きです。ほっこりの極み。

夕焼けのなかフランクとメアリーのシーンもすごく好きです。

あと、このシーンの一連の流れがすっごく好き。

裁判でイブリン側に、いままでメアリーと接触してこなかった実の父親が現れたことを知って、父親いたのかよ！なんで迎えに来てくれないのか私はいらない子どもなのか…って感じでめちゃくちゃショック受けちゃうメアリー。ちょっと来い、とメアリーをどこかに連れていくフランク。ずーっとどこかの椅子で長いこと待って、飽きてきちゃうメアリー。もうすぐだとフランクが言う。すると隣の椅子の家族から歓声が。扉の向こうから赤ちゃんを抱いた人が出てきて、みんな取り囲んで喜ぶ。病院で、フランクは他の家族の赤ちゃんが生まれるのを待ってたんですね。喜びの瞬間を。

メアリー「私もあんな風に喜ばれて生まれてきた？」

フランク「そうだよ。ああやってみんなに知らせまわったよ」

メアリー「私のときは誰が知らせたの？」

フランク「俺だ」

俺だァアアアアア！！！！！！！

なんなんですかそれ！！！！良すぎないですかこのやり方！！！！その発想はなかったわ！！フランクさすが！頭良いな！！

それを聞いたメアリー、とっても嬉しそうに笑って「もう少し見ていく！」

走っていって他の家族の輪にまじって出産を喜ぶメアリー。ほんっとに嬉しそうで、自分もこうやって喜ばれて産まれてきたんだっていう嬉しさがめっちゃ出てた。

This is the ほっこり！！！！

これはほっこりです！！！！！

フランクはメアリーのことを愛していてすごく良い叔父さんなんだけど、やっぱり子育ては簡単じゃなくて、金曜日の夜はロバータにメアリーを預けてバーでずっと呑んでるし、土曜日の朝はメアリーは家に入っちゃダメ！っていうルールがあるらしい。そういうところはやはり独身男という感じ。土曜日の朝メアリーが家に入っちゃって、スティーブンソン先生とのワンナイトがバレちゃうんだけど、そのときのメアリーのニヤついた顔が面白すぎてこっちがニヤついた(笑)

フランクはメアリーに、「家に入らない約束だろ！5分でいいから自分の時間がほしい！！」と怒鳴ってしまうんですね。メアリーはそれに酷く傷付いてしまう。すぐにフランクは謝ります。「君もこの前俺に死ねって言っただろ？本気だった？人は思ってもいないことを口にするときがある」と言うフランク。勢いで言っちゃうことってあるよね。言っちゃってから、ハッとなって後悔する。誰にでもあることですよね。でも、自分の時間がほしいって、やっぱり思っちゃうんじゃないかなぁと思う。それを子どもに言っちゃだめだけど(笑)私子ども育てたことないからわかんないけど、ほぼ全部の時間子どもに時間を使うじゃないですか。それが喜びでもあるけど、やっぱりしんどくなるときも多々あると思います。全国のお母さんお父さん、すごいなぁと尊敬しますわ…。私そんなのできる自信ない…。

メアリーとフランクの関係性がとても好き。

フランクと暮らすか、イブリンと暮らすか。

イブリンのところに行けば欲しかったピアノもあるし、PCだってできる、難しい数学の本もたくさん読めるし問題だって解ける。

でも、なんだか偉そう。フランクとは喧嘩もいっぱいするけれど、一緒にいてて楽しいし、「最初から私を愛してくれた」とメアリーは言います。もうね、この一言でみんな理解しなさいよ！！フランクとメアリーの関係は誰にも邪魔できねぇんだよ！引っ込んでろ！！(過激派)

色々あって里親に出すということで裁判も落ち着いたのですが、フランクと離れて里親のもとで暮らすことになりフランクと別れるときのメアリー、めちゃくちゃつらかった…。マッケナちゃんすごすぎるよ演技が。

ずっと一緒にいるって約束したじゃない！フランクのバカ！大嫌い！！って感じでもうわんわん泣いてて観てるこっちがもうやめて～～～一緒にいてあげて～～～ってなった😭

猫のフレッドが重要なキーパーソン(この場合キーキャット？笑)になってます！

里親にメアリーを預けたフランク。月１ぐらいでメアリーに会えるはずなのに、会わせてくれない。里親には、メアリーが会いたくないと言ってる、と言われたが…。実はイブリンの罠！ネコのフレッドが保健所にいることが発覚し殺処分にされそうになっていた！(猫アレルギーのイブリンの仕業)間一髪のところで助けました。そのとき何気に他の殺処分ネコも全部引き取っていたフランク…こういう細かいシーンにキャラクターの性格が出てるのがいいですねぇ。フランクは猫苦手だったのに。

メアリー曰く世界一優しくて賢い猫なんですって。

猫を回収し、メアリーのもとに向かうフランク。メアリーは、フランクに裏切られたことでフランクを避けます。あっちいって！

フランクはメアリーを引き止め話をする。メアリーと離れることがメアリーのためだと思ってた。けど違った。一緒に暮らそう。もう離れない！！見事メアリーと和解。しかし邪魔をするイブリン！こんな才能を潰すなんてもったいない！普通の暮らしなんて…！この子には娘が出来なかったことをやれる才能がある！と。キレるフランク。切り札を出す。

実はもう姉は問題を解いてた。とっくに証明してたんだ！と1冊のノートをなげる。

え…！？となるイブリン。ならなんで世間に発表しなかった！？もう少しで名を残せたのに…！

フランク「死んでから公表してくれ、と頼まれた」

イブリン「ならいいじゃない！娘が死んでから6年も経つ！」

フランク「……姉さんのことじゃない」

イブリン「…………！！！！！！！」

私「これはキツい(真顔)」

これはキツい。さすがにイブリンも可哀想。従順だと思われた娘からの唯一の反抗がこれ。キツい！！キツすぎる！さすがにイブリン泣いてた！

まぁまぁまぁ、なんやかんやで(雑)

メアリーはフランクとフレッドと暮らせることになるんですね。かといって才能を潰すこともせず、英才教育も受けつつ、地元の学校の子どもたちとも遊んで友達をつくっていくってところに落ち着いてました。最初からそれができてれば一番いいんだけどね！(おい)

家族、教育、幸せ…

難しいですね。私たちは、何が正解かわからないまま、手探りで日々を模索して生きていくのです……

感動ほっこり可愛い映画でした！

よかったです！！

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